小学生の皆さんへ(しょうがくせいのみなさんへ) 1年生・2年生・3年生用(いちねんせい・にねんせい・さんねんせいよう)

宮田用水土地改良区について(みやたようすいとちかいりょうくについて)

〇宮田用水とは(みやたようすいとは)

・宮田用水は、岐阜県と愛知県の境目を流れる木曽川の水を利用して、愛知県側の一宮市から名古屋市までの7市6町にまたがる濃尾平野の田んぼに必要な農業用水を流すための農業用用水路を言います。

・みやたようすいは、ぎふけんとあいちけんのさかいめをながれるきそがわのみずをりようして、あいちけんがわのいちのみやしからなごやしまでの7し6ちょうにまたがるのうびへいやのたんぼにひつようなのうぎょうようすいをながすためののうぎょうようすいろをいいます。

・この水路や、これに関係する色々な施設を管理しているのが「宮田用水土地改良区」です。

・このすいろや、これかんけいするいろいろなしせつをかんりしているのが「みやたようすいとちかいりょうく」です。

〇土地改良区とは(とちかいりょうくとは)

・農家を組合員として作られてできた組織です。

・のうかをくみあいいんとしてつくられてできたそしきです。

<土地改良区が行う仕事>(とちかいりょうくがおこなうしごと)

・水路を使って田んぼにまんべんなく平等に水を流します。

・すいろをつかってたんぼにまんべんなくびょうどうにみずをながします。

・壊れた水路を直したり、水路のゴミを掃除したり、あるいは堤防の草刈りなどを行っていつでもスムーズに水を流せるようにしています。

・こわれたすいろをなおしたり、すいろのゴミをそうじしたり、あるいはていぼうのくさかりなどをおこなっていつでもスムーズにみずをながせるようにしています。

<土地改良区を運営するための費用>(とちかいりょうくをうんえいするめのひよう)

・田んぼで稲を作るために水を使っている農家(組合員)からお金を集めて運営しています。ただし、お金儲けの組織ではなくすべて運営するために使っています。

・たんぼでいねをつくるためにみずをつかっているのうか(くみあいいん)からおかねをあつめてうんえいしています。ただし、おかねもうけのそしきではなくすべてうんえいするためにつかっています。

<土地改良区の役割>(やくわり)

・農業用水路を整備し維持管理することにより、水田を守(まも)り、やがてそれが「日本のふるさと」とも言うべき農業・農村を守りそれを育んでいく重要な役割を果たしています。すなわち国民の安全な食糧を確保し提供することとなるのです。

・のうぎょうようすいろをせいびしいじかんりすることにより、すいでんをまもり、やがてそれが「にっぽんのふるさと」ともいうべきのうぎょう・のうそんをまもりそれをはぐくんでいくじゅうようなやくわりをはたしています。すなわちこくみんのあんぜんなしょくりょうをかくほしていきょうすることとなるのです。

・台風が来たり、集中豪雨による大雨が降ったとき、田んぼは水を貯める小さなダムの役割をし、洪水被害を少なくしています。

・たいふうがきたり、しゅうちゅうごううによるおおあめがふったとき、たんぼはみずをためるちいさなダムのやくわりをし、こうずいひがいをすくなくしています。

・田んぼに送った水は地下にしみこんで地下水となり、生活水などに利用されたりする役割もあり、生活環境や自然環境を守る重要な役割を果たしています。

・たんぼにおくったみずはちかにしみこんでちかすいとなり、せいかつすいなどにりようされたりするやくわりもあり、せいかつかんきょうやしぜんかんきょうをまもるじゅうようなやくわりをはたしています。

〇宮田用水土地改良区の歴史(みやたようすいとちかいりょうくのれきし)

宮田用水土地改良区は、江戸時代の1608年(慶長13年)徳川家康の命令により木曽川の堤防が整備され、その時に水を取り入れるために取り入れ口として取水口を作ったのが始まりとされており400年の歴史があります。

みやたようすいとちかいりょうくは、えどじだいの1608ねん(けいちょう13ねん)とくがわいえやすのめいれいによりきそがわのていぼうがせいびされ、そのときにみずをとりいれるためにとりいれぐちとしてしゅすいこうをつくったのがはじまりとされており400ねんのれきしがあります。

当時は尾張藩に始まり、井組、水利土功会、普通水利組合と名前を変え現在は土地改良区が管理しています。

とうじはおわりはんにはじまり、いくみ、すいりどこうかい、ふつうすいりくみあいとなまえをかえげんざいはとちかいりょうくがかんりしています。

〇宮田用水が生まれ変わるまでみやたようすいがうまれかわるまで

木曽川に最初の取水口ができてから 180年の間に、洪水などにより土砂が貯まったりして水が取れなくなり、取水口は上流へ上流へと4回も移動していきました。現在では、中央管理所から約10キロメートル上流の犬山頭首工から水を取り入れています。

きそがわにさいしょのしゅすいこうができてから 180ねんのあいだに、こうずいなどによりどしゃがたまったりしてみずがとれなくなり、しゅすいこうはじょうりゅうへじょうりゅうへと4かいもいどうしていきました。げんざいでは、ちゅうおうかんりしょからやく10キロメートルじょうりゅうのいぬやまとうしゅこうからみずをとりいれています。

<犬山頭首工とは>いぬやまとうしゅこうとは

犬山頭首工
犬山頭首工いぬやまとうしゅこう

1962年(昭和37年)に国の農林水産省で作られた建物で、犬山城北側の木曽川の中に水を取りやすくするためにせき止める施設です。

1962ねん(しょうわ37ねん)にくにののうりんすいさんしょうでつくられたたてもので、いぬやまじょうきたがわのきそがわのなかにみずをとりやすくするためにせきとめるしせつです。

その犬山頭首工でせき止めた水を取水口から取り入れ、国で作られた水路を通り大江川を始めとする三つの幹線(重要な本線水路)に水を流し、各地域の田んぼまで水を送ります。

そのいぬやまとうしゅこうでせきとめたみずをしゅすいこうからとりいれ、くにでつくられたすいろをとおりおおえがわをはじめとするみっつのかんせん(じゅうようなほんせんすいろ)にみずをながし、かくちいきのたんぼまでみずをおくります。

明治時代以後、特に昭和の時代に入ると急速に産業が発展し都市化が進んだことにより用水が汚されるという問題がおこりました。もともと農業用の用水路として使っていた水路でしたが、家や工場が建つことにより、その水路内に生活排水や工場排水を流すようになったことと、ゴミを水路内に捨てたりして用水を使っている農家の人々を困らせました。

めいじじだいいご、とくにしょうわのじだいにはいときゅうそくにさんぎょうがはってんしとしかがすすんだことによりようすいがよごされるというもんだいがおこりました。もともとのうぎょうようのようすいろとしてつかっていたすいろでしたが、いえやこうじょうがたつことにより、そのすいろないにせいかつはいすいやこうじょうはいすいをながすようになったことと、ゴミをすいろないにすてたりしてようすいをつかっているのうかのひとびとをこまらせました。

そこで、1969年(昭和44年)から国営事業(国のお金で国が行う仕事)により、用水路と排水路を分ける工事が行われ、今まで使っていた用排兼用水路(排水路としても使われている用水路)は排水路となり、用水路は新たに管水路(パイプライン)として地中に埋まってしまい用水路の流れる様子は見られなくなってしまいました。

そこで、1969ねん(しょうわ44ねん)からこくえいじぎょう(くにのおかねでくにがおこなうしごと)により、ようすいろとはいすいろをわけるこうじがおこなわれ、いままでつかっていたようはいけんようすいろ(はいすいろとしてもつかわれているようすいろ)ははいすいろとなり、ようすいろはあらたにかんすいろ(パイプライン)としてちちゅうにうまってしまいようすいろのながれるようすはみられなくなってしまいました。

工事前こうじまえ 工事後こうじご

それでも田んぼ近くの水路では、その管水路から出た木曽川の水が流れており、水に触れることはできるし、アユ、コイ、オイカワ、ウグイといった魚たちを見ることもできます。

それでもたんぼちかくのすいろでは、そのかんすいろからでたきそがわのみずがながれており、みずにふれることはできるし、アユ、コイ、オイカワ、ウグイといったさかなたちをみることもできます。

こうして、用水の水質汚染の問題は解消され、宮田用水は新しく生まれ変わりました。残された排水路は現在もまだ汚いままのところがほとんどですが、こちらもゴミのポイ捨てや悪臭を防止するといった生活環境を守るため県営事業(県のお金で県が行う仕事)により排水路にフタをするなどの工事を順番に行っております。

こうして、ようすいのすいしつおせんのもんだいはかいしょうされ、みやたようすいはあたらしくうまれかわりました。のこされたはいすいろはげんざいもまだきたないままのところがほとんどですが、こちらもゴミのポイすてやあくしゅうをぼうしするといったせいかつかんきょうをまもるためけんえいじぎょう(けんのおかねでけんがおこなうしごと)によりはいすいろにフタをするなどのこうじをじゅんばんにおこなっております。

そして現在、川の近くには緑道(緑のある散歩道)や公園を新たに作ることで、少しでも自然を守り地域の住民が健康で暮らしやすい生活環境を作ろうという取り組みを行っております。

そしてげんざい、かわのちかくにはりょくどう(みどりのあるさんぽみち)やこうえんをあらたにつくることで、すこしでもしぜんをまもりちいきのじゅうみんがけんこうでくらしやすいせいかつかんきょうをつくろうというとりくみをおこなっております。

宮田用水土地改良区としても、水を守り農地を守っていくことで食糧生産だけでなく自然環境や生活環境の保全(安全に保つこと)に役立ちたいと考えております。

みやたようすいとちかいりょうくとしても、みずをまもりのうちをまもっていくことでしょくりょうせいさんだけでなくしぜんかんきょうやせいかつかんきょうのほぜん(あんぜんにたもつこと)にやくだちたいとかんがえております。

〇宮田用水中央管理所の仕事みやたようすいちゅうおうかんりしょのしごと

・木曽川から取り入れた水を各地の水田に平等に配るため、昭和48年に中央管理所が建設され、遠方監視制御装置が作られ、それを24時間体制で管理しています。

・きそがわからとりいれたみずをかくちのすいでんにびょうどうにくばるため、しょうわ48ねんにちゅうおうかんりしょがけんせつされ、えんぽうかんしせいぎょそうちがつくられ、それを24じかんたいせいでかんりしています。

<遠方監視制御装置とは>えんぽうかんしせいぎょそうちとは

水を送る水路には分水口といって、水道で言う蛇口のようなバルブがついていてそれを開けることで水が出るようになっています。中央管理所には、いつも平等に水が出るための水圧(水の圧力)を保ったり、水の出る量を見たりできるようなコンピュータがありその装置をいいます。それによって、名古屋などにある遠く離れた分水口でも中央管理所で水の量を見たり分水口のバルブを動かしたりできるようになりました。

みずをおくるすいろにはぶんすいこうといって、すいどうでいうじゃぐちのようなバルブがついていてそれをあけることでみずがでるようになっています。ちゅうおうかんりしょには、いつもびょうどうにみずがでるためのすいあつ(みずのあつりょく)をたもったり、みずのでるりょうをみたりできるようなコンピュータがありそのそうちをいいます。それによって、なごやなどにあるとおくはなれたぶんすいこうでもちゅうおうかんりしょでみずのりょうをみたりぶんすいこうのバルブをうごかしたりできるようになりました。

・木曽川から取り入れた水は中央管理所に来るまでに流木や藻、空き缶やビニールなどのゴミも流れてきます。そのゴミを取り除くために除塵機という施設が作られ、水を流している間は毎日運転してゴミを取り除いています。

・きそがわからと取りいれたみずはちゅうおうかんりしょにくるまでにりゅうぼくやも、あきかんやビニールなどのゴミもながれてきます。そのゴミをとりのぞくためにじょじんきというしせつがつくられ、みずをながしているあいだはまいにちうんてんしてゴミをとりのぞいています。

・水路や分水口が壊れたときの修理や、堤防や施設の草刈などを行っています。

・すいろやぶんすいこうがこわれたときのしゅうりや、ていぼうやしせつのくさかりなどをおこなっています。

〇その他(参考)そのた(さんこう)

《宮田用水土地改良区の概要》みやたようすいとちかいりょうくのがいよう

宮田用水は木曽川から取り入れた水を一宮市を始めとする7市6町の約 6,554ha(ヘクタール)の田んぼ(これを受益地といいます)に水を配っています。

みやたようすいはきそがわからとりいれたみずをいちのみやしをはじめとする5し13ちょうのやく 6,554ヘクタールのたんぼ(これをじゅえきちといいます)にみずをくばっています。

それぞれの市町の受益面積と組合員数は次のとおりです。

それぞれのしちょうのじゅえきめんせきはつぎのとおりです。

平成20年11月1日現在

市町名 一宮市 稲沢市 津島市 名古屋市 清須市 愛西市 北名古屋市
受益面積(ha) 1,877.50 1,963.20 423.6 575 87.6 141.3 7.1
組合員数(人) 9,612 7,513 1,228 2,292 706 517 89
市町名 春日町 七宝町 蟹江町 大治町 甚目寺町 美和町
受益面積(ha) 57.3 287.8 108.2 98 168.2 318.9 6,113.80
組合員数(人) 348 1,123 649 607 1,223 1,169 27,076

用水は、稲を作る時期(4月〜9月)に必要で、1秒間に 5.38m3(リッポウメートル)から最大では 26.82m3もの水を犬山頭首工から取り入れております。

ようすいは、いねをつくるじき(4がつ〜9がつ)にひつようで、1びょうかんに 5.38リッポウメートルからさいだいでは 26.82リッポウメートルものみずをいぬやまとうしゅこうからとりいれております。

宮田用水土地改良区の事務所は稲沢市稲沢町北山178 番地(名鉄国府宮駅から西側へ歩いて約15分程)にあり、その管理施設として中央管理所(江南市宮田町藤ノ森65番地)があります。

みやたようすいとちかいりょうくのじむしょはいなざわしいなざわちょうきたやま178ばんち(めいてつこうのみやえきからにしがわへあるいてやく15ふんほど)にあり、そのかんりしせつとしてちゅうおうかんりしょ(こうなんしみやたちょうふじのもり65ばんち)があります。

施設の管理こうじまえ

宮田用水土地改良区ではこんな施設を管理しています。

みやたようついとちかいりょうくではこんなしせつをかんりしています。

用水路ようすいろ 35路線(総延長329km)35ろせん(そうえんちょう329キロメートル)
旧水路(排水路)きゅうすいろ(はいすいろ) 28路線(総延長170km)28ろせん(そうえんちょう170キロメートル)
分水口ぶんすいこう 国営分 350か所、県営分 2,000か所こくえいぶん350かしょ、けんえいぶん2000かしょ
遠方監視制御装置えんぽうかんしそうち  
除塵機じょじんき  
揚水機ようすいき 71か所71かしょ
樋門及び立切ひもんおよびたてきり 23か所23かしょ

宮田用水土地改良区事務所地図 宮田用水土地改良区中央管理所地図

米づくりカレンダーこめづくりカレンダー

近年の用水路整備により、米の収穫は大きくあがりました。

きんねんのようすいろせいびにより、こめのしゅうかくはおおきくあがりました。